みはるんのぽれぽれライフ

日常のこと、趣味のウクレレのことなどのんびり綴っていきます

思い出のクリスマスプレゼント。

今週のお題「クリスマス」で何か書けるかな、と思っていたらありました。

子どもの頃、いろいろクリスマスプレゼントはもらったと思うのですが、その中でも一番うれしかったのがこの本のプレゼントです。

「みにくいおひめさま」(フィリス・マッギンリー作、間崎ルリ子訳)

もらったのは小学校4年生のとき、送り主は私の叔母(父の末の妹)でした。叔母は新潟在住なので、おそらく小包でこちらへ送ってきて、それを親がクリスマスの朝に私の枕元に置いたものと思われます。

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装丁がきれいですし、内容も小4の女の子にとってはとても興味を惹かれるものだったので、気に入って何度も読み返しました。その後、もらった本は学校の古本市に出してしまったのですが、大人になってこの本のことを思い出し、懐かしくなってまた改めて買いました。もともとは学研から出ていたのですが、今は出版社を変えて復刊となったようです。復刊に当たり、本文は当初のものより読みやすく修正が加えられていました。

女の子にとって美しくなることは永遠のテーマだと思います。単に外見だけのことではなく、内面からにじみ出る美しさを、この物語の中の王女は時間をかけて身につけていくのです。外見は普通に見える一人の女性と、彼女の5人の娘たちと一緒に暮らすことで。王女が次第に美しくなっていく過程は、読んでいて思わず引き込まれます。この本は児童書に留めておくにはもったいない、大人の女性にも何かの折に読んでほしいと思います。毎日が不平不満だらけだったり、人に対して上から目線になったり、自分のことばかり考えたりしていると、いつのまにか自分の顔もそれなりに美しくなくなってしまうかもしれません。美しい心が、美しい顔を作る。そう考えると、普段の自分の言動に自然と注意を払うようになると思います。この本は、結構自分自身の核に近い本であるような気がします。いつまでも大切にしたい本です。