みはるんのぽれぽれライフ

日常のこと、趣味のウクレレのことなどのんびり綴っていきます

いわゆる雑用のこと。

職場では本来の業務のほかに、種々雑多の雑用と言われる仕事も発生する。私の勤める会社(工場)でも、ゴミ出し、用具の移動、用具の片付け、再利用製品の処理、製品を入れる通い箱を広げること、などなど多岐にわたる。それらの仕事はほぼ、私が主任から命じられてやっている。
私の担当する業務は、出荷用の段ボール箱の組み立て、あとはいわゆる雑用に時間を割かれる。時間があれば製品の箱詰めもやらせてもらえるが、雑用が発生すればそちらが優先されて箱詰めは中断させられる。
他の人たちが箱詰めを続ける中、私だけが指名されて雑用をしなければならない状況に私も含めて同僚たちの間でも違和感を覚える人は多い。私は既に勤続5年以上、新しい人だって入ってきている。それなのにこの扱いは何なのだろうと、ずっと疑問に思っていた。それでも、私だからこそ頼みたいことだってあるだろうし、雑用でも立派な仕事だからと割り切ってやってきた。そんな気持ちを打ち砕くようなことを、ある一人の同僚から面と向かって言われたのである。

「かわいそうに」

 

一瞬、頭の中が真っ白になった。一言でも言い返せなかったのが悔しい。
おそらく彼女は、箱詰め以外は仕事じゃないと思っているのだろう。ゴミ出しなど自分の仕事ではない、格下の仕事と思っているからそういう見下した発言ができるのだ。

仕事帰りの買い物先で、最近よく目につくようになったのはいわゆる裏方の人たちだ。お店の床掃除をする人、品出しをする人、消毒液の補充をする人、駐車場の買い物カートを整理する人、などなど。商品の値札だって、誰かが貼ってくれたものだ。店員全員がレジ打ちをやりたがったら、当然お店の中は回っていかない。いろいろな仕事をする人がいて、初めてお店が円滑に回っていくのだ。

だから私は、そういう人たちにこそ敬意を払いたい。駐車場でカートを店内に戻す係の人がいたら、お願いしますと言って使ったカートを預けるようにしている。

お店でも自分の職場でも、きれいに整理されて補充すべきものが満たされている場所は、やはり居心地がいいものである。そう、会社の中の雑用は環境整備と言い換えてもいいかもしれない。それを私が任されているのだ。そう受け止めるだけで、今の仕事にも前向きに取り組んでいける。他の人がどう思おうが、関係ない。充分に、誇りを持っていい。