みはるんのぽれぽれライフ

日常のこと、趣味のウクレレのことなどのんびり綴っていきます

向き不向き。

来る日も来る日も、仕事で大量の段ボール箱の組み立てをこなしている私です。
入社当初から箱作りの仕事はやっていましたが、かなり早いうちから全面的に任されるようになり、3年ほど経って私が中心になって箱作りをやることになりました。
会社は工場なので、もちろんいろいろ仕事はあります。ひと通りやらせてもらって、その中でも特に上達したのが箱作りだったというのもあります。他にも、取り扱っている20種類くらいの箱を覚えていて、箱と、使うテープと入れるビニール袋の組み合わせを全部頭に入れていることも任された理由かと思われます。(箱に入れる製品によって、組み合わせがすべて違います)それと、箱作りを何時間でも一人で黙々とこなせること。今でも一日3時間くらい箱を作るのは珍しくもないのですが、同僚に言わせるとこれだけ一人で大量にこなせる人もいないとか。それを聞くとキョトンとなってしまう私なのです。え?他の人はそうでもないの?と。

自分でも不思議なのですが、6年近く箱作りをしていても、飽きるということがありません。箱作りはどちらかというと単純作業の部類に入ると思うし、テープの貼り方も指定されていて工夫の余地などない、人によっては退屈の極みかもしれません。それでも私は飽きるどころか作るのに熱中できるし、作れば作るほど熟練していくのでむしろ箱作りは好きなのです。

入社時の面接で、「自分はコツコツと一つのことに取り組むのが得意で、この特性を御社の仕事に生かしたい」と話した覚えがあります。履歴書の志望動機にもそう書きました。面接してくださった当時の社長(現会長)も、「いいことだ」と私の特性を評価してくださり、めでたく採用となりました。

それから約6年。うつにもならず出社拒否にもならず、日々の仕事が勤まっているということは、今の仕事が自分に向いているということなのでしょうか。かつて、専門学校で介護を勉強し、お年寄りや障害を持つ人の役に立ちたいと思ってきた私。ところが在学中にうつ病を発症し、寛解後も複数の福祉施設へボランティアへ行ったものの、すぐに気持ちの落ち込みがひどくなり、次第に福祉や介護の仕事は自分には向いていないのかもしれないと思うようになりました。対人恐怖も強くなりました。その後は工場など製造畑を転々としていましたが、パワハラに遭ってひきこもりに。精神科にはかかっていましたが、医師との相性が悪かったこともあって、主治医も何度か替わっています。現在の主治医に福祉事業所を紹介してもらい、3年ほどかけて生活訓練を受け、就労移行から就職にこぎつけましたがまたもパワハラで退職。今度は自分で就職先を探さなければだめだと思って、選んだのが今の会社です。

入社後の私は最初に書いた通りです。どうやら私の興味は対人よりも対物であり、人と話しながら進める仕事よりも、黙々と手先を動かす仕事のほうが合っていたようです。人の役に立つ仕事がしたいと最初は介護の道を目指しましたが、箱作りだって立派に人の役に立つ仕事です。どんな形でも、社会の一員として自分を生かせる仕事に就けて、本当に良かったと思っています。