みはるんのぽれぽれライフ

日常のこと、趣味のウクレレのことなどのんびり綴っていきます

障害者雇用での就職。

 

 

前の会社を辞めて、次の就職先を探す際、私が第一条件としたことは自分の障害をオープンにして働きたいということでした。これは、自分が障害を持っていることを雇用主に開示し、雇用主もそれを承知の上で雇用するということです。障害を持っている人の場合、障害があることを知られたくないなどの理由からクローズ(障害を開示しない)で働くこともできます。しかし、私はあえて開示することを選びました。もしクローズで就職した場合、障害に対する会社側の配慮はありません。それによって何かトラブルが起きた場合、障害を隠していたことでかえって会社との関係がこじれ、最悪の場合は離職につながる恐れがあります。私は、自分の障害についてありのまま説明して、納得してもらったうえで雇ってもらいたいと思いました。ですから、雇用形態は障害者雇用という形になりました。

障害者雇用を選んだ場合、障害者手帳を持っていることが条件となります。これは、作業所にいた頃に既に取得済みでした。そして就職活動の際は、ハローワークでは障害者専門の職員に対応してもらえますし、私の場合は障害者就業・生活支援センターの職員を紹介してもらえるうえ、支援センターの職員に面接に同行してもらえたり会社との間に入ってもらって就職前の現場実習の計画も立ててもらえました。

入社した現在の会社は、私の卒業した作業所とも縁があり、内職の仕事を作業所に回してくれていて、私もその仕事をしたことがありました。面接ではその話もしましたし、こつこつと地道に仕事に取り組むのが得意でありそれが私の障害の強みでもあり、会社の製品検査の仕事に生かせるのではないかと考えたということを話しました。面接当時の社長(現会長)に理解していただけて、本当に嬉しく思いました。

入社初日、従業員の皆さんの前で主任に紹介していただき、私の聴覚過敏のことも話してあったこともあり「穏やかな声で話しかけてあげてください」と言っていただけました。これは本当に助かりました。私は人の大声、怒鳴り声が極端に苦手であり、聞いた瞬間に委縮し、パニックを起こすこともあるからです。皆さんには程良い距離感で接していただき、落ち着いて仕事に取り組むことができました。また、さまざまな仕事をやらせていただきましたが、大きな音のする成形での仕事は免除、やらせてみて明らかに不得手と思われる仕事は、無理にやらされることはありませんでした。入社3年近くになって、得意な箱作りを中心にやってもらいますと主任に言われました。

得意な仕事を全面的に任せてもらえるのは嬉しいです。箱作りの仕事は毎日のようにあり、どの製品の箱詰めをするにもまず箱が必要です。それも10何種類もあり、テープと入れるビニール袋の組み合わせも、みんな入れる製品によって違います。それらを全部覚えていなくてはなりません。時間はかかりましたが、しっかり頭の中に入れました。それに、製品によっては特にきれいに作らなくてはならない箱もあります。その点もばっちり。箱は製品の顔であり、そこは意識してきれいに作るよう心がけています。おかげさまで私の作る箱は従業員の皆さんに好評で、皆さん、そしてお客様の役に立てているんだなと嬉しくなります。それが、私の働く意欲につながっています。

これからも今の会社で働いていきたいです。体が続く限りずっと…。

それでは、また。